福岡にある5つ星のホテル「ホテルオークラ福岡」。
オークラに行けばその行き届いたサービスとおもてなしで、一般人の私でも一気にセレブ気分になれちゃう。
そんな最上級のホテル「ホテルオークラ福岡」なのですが、訪れたら宿泊だけではなく、ぜひ食事も楽しんでもらいたい。
今回ご紹介するのはホテルオークラ福岡地下1階にある「オークラブルワリー」。
オークラの中では少しカジュアルなレストランです。
ホテルオークラ福岡では「和食」「中華」「メインダイニング」「鉄板焼き」などのお店で、一流シェフが作る老舗オークラの料理が楽しめるのですが、そんな中なぜ今回、この「オークラブルワリー」をご紹介するかというと。
なんと!ここには「作りたての地ビール」があるからなんです。
正確に言うと「ここでビールを作っている」んです。
えっ?ホテルでビールを作る?
実はこのホテルオークラ福岡の地下にはビールの醸造所があり、ビール造りのすべての行程がここで行われているんです。
このレストランで提供されるビールは醸造所の樽から直接注がれるから、本当に「作り立て」というわけ。
高級ホテルで作りたてのビールが飲めるなんて驚きですよね。
という事で早速行って贅沢な時間を過ごしてきたので詳しくご紹介しますね。
ホテルオークラ福岡クラフトビール醸造所
福岡一の繁華街、中洲にある高級ホテル「ホテルオークラ福岡」。
こじんまりとした空間ではありますが、趣のあるロビーはとっても落ち着いた雰囲気で、思わず背筋がピンってなっちゃいます。
こんなところにビール醸造所があるなんて信じられません。
1階にもレストランはあるのですが、今回ご紹介する「オークラブルワリー」は地下1階。
繁華街の真ん中にあるとはいえ、目的が無いと立ち寄ることのないホテル。
しかもそんなホテルの地下1階にあるお店だなんて、たまたま偶然見つけるなんて絶対に無理。
実際に地下1階に降りてみると、え?本当にここであってるの?ってくらい人も少なく静か。
そんな空間にひっそりと「オークラブルワリー」はありました。
おぉ~~!
入口から見えるのはビール工場でよく見る窯!
本当にありました。
ブルワリー入口正面はガラス張りになっており、その向こうに窯が3基、並んでいます。
これが仕込み釜です。
銅で作られた窯は金色に輝いていて、まるでオブジェのよう。
「醸造所」と聞いて、工場のような殺伐とした雰囲気を想像していましたが、この窯を見てビックリ。
窯ってレストランにこんなに馴染んじゃうものなんですね。
その金色が高級感を一層引き立てています。
間近で見るとすごい迫力。
この横にレストランのテーブルが並んでいるのですが、まさかこんな窯を間近で見ながらの食事になるとは。
そしてこの仕込み釜で作られたビールを飲めるなんて。
かなり興奮してきました。
レストランの奥にあるのは貯酒タンク。
こちらも圧倒されるほどの大きさ。
仕込み釜で出来た麦汁はここで熟成されるんですね。
このホテルのこのレストランにこんな大きなものが収まっているなんて、誰も想像しませんよね。
この貯酒タンクで完成したビールはここで樽詰めや瓶詰めにされます。
すべて手作業なんですよ~。
なんて贅沢!
「博多ドラフト」の工程表が貼ってありました。
- 麦芽の配合・粉砕
- 仕込み
- 発酵・熟成
- 官能検査
- ろ過
- 樽詰め
- 完成
この工程を約2か月かけて行い、完成です。
早く飲みたい‼
という事で、ホテルオークラの「ブラウワー」と呼ばれるビール職人たちが作り上げた鮮度の高いビールを早速味わってみたいと思います!
オークラブルワリーのクラフトビール4選
オークラブルワリーで作られる「博多ドラフト」の代表的なものは3種類。
テーブルにセッティングされているランチョンマットは全種類のビールを飲み比べ出来るように、それぞれのビールの特徴が詳しく書かれています。
これを読みながら飲み比べをするとその違いがよく分かると思います。
まず最初に注文したのがこちら。
ケルシュスタイルのAls<アルス>
上面発酵用の酵母を下面発酵に近い低温で醸造されるケルシュスタイルの「アルス」。
ろ過機を通して酵母を取り除いているため、味も見た目もとってもクリア。
ほわっと漂う香りはさすがクラフトビール。
苦みが少なく、すっきりとしたのどごしなので、のどが渇いている最初の1杯に最適です。
アルトビールSchÖn Alt<シェーンアルト>
お次はシェーンアルト。
アルトビールは、ケルシュと同じ上面発酵のビールですが、こちらはアルスと違って黒褐色をしています。
味もアルスとは違い、苦みが強いのが特徴。
カラメルのモルトにより色は濃く、味は甘く香ばしいです。
メインディッシュのお肉との相性も、とってもよさそうな味わいです。
スタウトスタイルのDAIKOKU<ダイコク>
3つ目は「ダイコク」。
「ダイコク」は博多祇園山笠の「大黒流」をイメージして作られた黒ビール。
黒くなるまでローストした大麦を使用した「スタウト」というスタイルのビールで、こちらも上面発酵によって醸造されています。
味は見た目通り、とにかく濃厚。
苦み・酸味が強く、のど越しもズシッと重いです。
ビールと言えばキンキンに冷やしたラガービール!って思っている人がこのビールを飲むと衝撃を受けるかも。
この奥が深く濃厚な「ダイコク」は食後の甘いデザートと共にゆっくりと味わいたいビールです。
スペシャルビール<ヴァイツェン>
最後はスペシャルビール「ヴァイツェン」。
ヴァイツェンは小麦麦芽を使用し、酵母をろ過しない、濁りのあるビールです。
いわゆる「白ビール」というやつですね。
ヴァイツェンはフルーティな香りで、ホップの苦味が少ないです。
ビールがちょっと苦手って人はこのヴァイツェンが一番飲みやすいかも。
白ビールは大人気なので是非飲んでおきたいですね。
4種類全て飲みましたがやはり作り立てのビールという事でどれも新鮮でとっても美味しい。
味わい深いビールに大満足。
そして醸造所であるお店の雰囲気にも大満足。
ということでちょっと飲みすぎちゃいました。
ホテルオークラ福岡にある「オークラブルワリー」。
こんなにスゴイのに地下に隠れるようにあるなんて、勿体ない!
もっと多くの人に知ってもらいたい、そんな素敵なお店でした。
「博多ドラフト」はオンラインショップで買える
実はこのオークラブルワリーの「博多ドラフト」はオンラインショップでも販売しています。
引用元:https://www.okurashop-fukuoka.jp/?pid=145212069
この福岡のオークラブルワリーで作られた「クラフトビール」を1本1本手作業で瓶詰めした「博多ドラフト」。
たまには自宅で贅沢なひとときを過ごしてみませんか?
もつ鍋との相性もイイかも?
まとめ
一通り飲んでみて、私が一番好きだったのは「シェーンアルト」。
苦みが強いのですが、のどごしがさっぱりとしているのでクセになる味。
量をたくさん飲みたいって人はクリアな味の「アルス」かな。
そして「ヴァイツェン」は滅多に出会わない白ビール。
白ビールファンにはうれしいですね。
最後はデザートと共に「ダイコク」でシメるっていうのもイイかも。
町のど真ん中で出来立てクラフトビールを贅沢に楽しめる「オークラブルワリー」。
迫力のある金色の仕込み釜があるレストランは雰囲気も最高です。
ホテルオークラ福岡のオンラインショップでも、ここで瓶詰めされた出来立てビールを販売しているので、お店に行けない人は利用してみてください。
ビールが大好きな人はもちろん、ゆっくり味わいながら飲みたい人にもおススメですよ。