太宰府天満宮を中心に境内の北東側にある「天開稲荷社」、さらに北の山の方に向かうと「竈門神社」があります。
我が家の初詣の三社参りはこの3か所。
今回は「天開稲荷社」をご紹介します。
太宰府天満宮の御本殿裏手から奥に続く、知る人ぞ知るパワースポットです。
天開稲荷社はどこにある?
太宰府天満宮で参拝していると、本殿の向こう側に道が続いているのが見えます。
太宰府天満宮の本殿と本殿の左手にあるお守り授与所の間を抜けると裏側に出ることが出来るので、行ってみましょう。
本殿の裏側(太宰府天満宮の北側)にある庭園には梅の木がいっぱい。
ここは梅の開花時期になると、まわりを取り囲むように並ぶ茶店で、梅ヶ枝餅とお茶を楽しみながら梅の花の観賞が出来るという贅沢なスポットなんです。
その庭園を歩いているとまだまだ奥に続く道が・・。
何軒か立ち並んでいる茶店を通り過ぎていくと、徐々に上り坂になってきました。
上の方に何かあるようです。
右側にカーブし、その先を登っていくと左手に見えるのは最後の茶店である「お石茶屋」。
ここのお石茶屋は何十年と続く老舗。
そこを通り過ぎた頃、上を見上げると赤い鳥居が見えてきました。
数えきれないほどの赤の鳥居。
狭い感覚で並んでいるその中は階段になっていて、アーチ状の赤の鳥居の中をくぐりながら、なだらかな階段を登っていきます。
しばらくして上を見上げるとそこには急な階段が!
赤の鳥居はその階段の終点まで続いており、上り詰めるとゴールのようです。
息を切らしながらやっとの思いでたどり着きました。
階段を登り終え、下を見るとこんな感じです。
人が1人通れるくらいの狭~い階段。
上り坂が苦手な私は息を切らしましたが、私より年配なのに難なく登っている人もたくさんいました。
階段を上る手前に横にもう一本道があり、そちらは緩やかな坂道になってます。
階段よりすこし距離が長くなりますがそっちの方がラクに登れますよ。
体力に自信のない人は回り道をしたほうが良いかもしれませんね。
天開稲荷社とはどんな神社?
天開稲荷は「九州最古のお稲荷さん」と言われています。
鎌倉時代の終わり頃に宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の分霊が京都の伏見稲荷大社から移されて、祀られるようになったのが始まり。
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は食べ物、稲を守る穀物の神様なので五穀豊穣・商業や工業の発展をもたらすとして信仰されており、「天に道が開ける」という神社の名前の通り、開運と幸福、運気が上昇するとも信じられています。
伏見稲荷大社って赤の鳥居で有名な所だよね。
真っ赤な「千本鳥居」で有名よね。
伏見稲荷大社と関係があったのね。
だからここも赤の鳥居がたくさん並んでいたのね。
天開って名前も縁起良さそうだね。
そうね。
正しくお参りして運気を授かりましょう!
12本の鈴が並んだ御本殿での参拝の仕方
こちらが御本殿です。
正面に鈴がたくさん吊るされていますよね。
参拝の仕方ですが、少し変わっているんです。
手前に吊るされている鈴の数は12本。
12と言えば干支の数ですよね。
そうなんです。
この12本の鈴はそれぞれ12支に分かれていて、この縄の持ち手の部分にはめ込んである木の板に12支が記されています。
お参りする時はまず、この12本の鈴から自分の干支を見つけて鈴を鳴らすのです。
そのあとに奥にある通常の大きな鈴を鳴らします。
後は通常通り、二礼二拍手一礼のお参りです。
子供たちにはこの自分の干支を選ぶという行為が楽しいようです。
小さいですが、おまもり授与所もありますよ。
奥の院は神秘的な空間
御本殿の裏手を見上げると、まだ奥に鳥居が続いています。
気になっちゃいますよね。
その鳥居は本殿の裏山のようなところに立っており、足場は悪いですが登っていくことが出来ます。
進んで奥の方に行くとなにやら石でできた小さな部屋が・・。
ここは「奥の院」と呼ばれる石室なんです。
膝をつかないと入ることが出来ないくらいの天井の低い小さな石室。
そこにはお社があり小さな明かりがともされています。
何とも神秘的な空間。
この天開稲荷社はパワースポットとしても有名なのですが、ここに入るとパワーがもらえる気がするので納得です。
一見の価値アリですよ。
まとめ
太宰府天満宮の境内から北に登って行ったところにある天開稲荷社。
太宰府天満宮に行って気づかないまま帰ってしまう人が多いと思います。
私は家族4人で初詣の際に必ず訪れる場所です。
ちょっと境内の裏をのぞいてみたら天開稲荷社への道が続いています。
太宰府天満宮に行ったらぜひここまで足を延ばしてみてください。
パワースポットというだけあって開運を授かれるかもしれませんよ。