南蔵院は涅槃像以外も見どころたくさん!子供との散策にもおすすめ

FUKUOKA 観光

福岡で「巨大な涅槃像(ねはんぞう)」と言えば誰もが知っている、粕屋郡篠栗町の南蔵院にある釈迦涅槃像。

私も当然知っていましたが、実際にお目にかかったことは、実は1度もなかったのです。

今回初めてその実物を見てきたのでご紹介したいと思います。

巨大な涅槃像を見るため、いざ!南蔵院へ

全長41メートル、高さ11メートルで、重さはおよそ300トン。

ブロンズ像としては世界一の大きさを誇る涅槃像は、福岡市中心部から車で40分ほどの距離にある粕屋郡篠栗町の南蔵院で見ることが出来ます。

福岡では知らない人はいないくらい有名なんですが、私は一度も見たことが無く、今更ながら行ってきました。

南蔵院は福岡インターから車で約15分

県外からのアクセスは九州自動車道を通って福岡インターでおります。

福岡都市高速からだと粕屋インターを降りて201号を通って30分ほどで到着。

南蔵院の目の前にはJRの城戸南蔵院前駅という駅があるので、博多駅からJR福北ゆたか線(篠栗線)に乗れば博多駅から快速で20分で到着です。

私たちは車を使い、日曜日の朝8時過ぎに到着。

駐車場は空いていました。

駐車場の横には川が流れていてそこに架かる橋になにか見えます。

こちらは「メロディーブリッジ」といって橋の欄干にとりつけられている音板をたたくとメロディーになるというもの。

説明書きによると、右側通行で歩きながら備え付けのバチでたたくと「メダカの学校」と「ふるさと」のメロディーが流れるんだそうです。

さっそく叩いてみようと、備え付けのバチを探してみましたが・・どこにも無い。

アルミの板です、バチが無いと叩きようがありませんよね。

一応「メロディーブリッジ」として観光名所になっているようですが、もう機能していないんでしょうか・・。

それとも朝早かったから??

篠栗四国霊場総本寺の「南蔵院」に到着

駐車場からメロディーブリッジを渡らずに反対の道を歩いていくと、すぐに見えてきました。

日曜日の朝9時前。

参拝者はチラホラって感じです。

この南蔵院は山の一角にあるお寺。

敷地がとにかく広く、全てを見て回るにはかなり時間がかかります。

軽いトレッキングって感じですね。

今回は涅槃像が目的なので、そこを目指して向かいます。

大不動明王(だいふどうみょうおう)が見えてきました。

ここの左側の階段を登っていくと、45番札所「城戸不動の滝」があります。

この篠栗の街には八十八ヶ所の篠栗四国霊場あるんです。

南蔵院はその八十八ヶ所のうちの第1番札所。

そして45番目がこの上にあるというわけです。

「城戸不動の滝」は篠栗霊場発祥の地なんだそうです。


九州 八十八ヶ所百八霊場めぐり 「九八巡拝」ルートガイド

本堂と涅槃像をつなぐ「七福神トンネル」

大不動明王から本堂の方へ戻り、七福神トンネルを抜けていきます。

本堂側と涅槃像側を結ぶこのトンネルの中には、博多人形の七福神さまが祀られています。

トンネルの壁面には「地蔵銅板」が敷き詰められています。

参拝記念に納められたものなんだそうです。

トンネルを抜けたら突然山の中に出た感じ!

左手の茂みの奥になにやら赤い鳥居が見えます。

ずっと山の上に続いてますね。

この上に登っていくと稲荷社があるようです。

横道にそれたいところですが、今回の目的は涅槃像なので、通り過ぎて前に進みます。

少し歩くとまた階段が山の上に続いています。

茂みの中の小道なので奥が全く見えません。

看板に「毘沙門天」と「南天稲荷」と書いてあります。

先ほどの赤い鳥居を登ったところにつながっているのでしょうね。

こんな感じで山への道が至る所にあって迷子になりそうです。

特にルートが書いてあるわけでも、地図があるわけでもないので距離と所要時間が全くわかりません。

時間があるときにゆっくり散策してみたいです。

右手には最寄りのJR城戸南蔵院前駅が見えます。

階段が見えてきました。

横で「わらべ地蔵」がお出迎えです。

毛糸の帽子が愛らしいです♡

この上なのでしょうか。

涅槃像が建立された理由とは

階段を上がったらもう目の前でした!ビックリです。

こちらに頭を向けて横になっています。

大きいです!!

人が写ってないので分かりづらいですね。

もう一度言いますが、全長41メートル、高さ11メートルです。

私はバンコクのワット・ポーで一度涅槃像を見ているのですが、あちらも大きかったですが、こちらも大きい!!

どうやって運んできたんでしょう・・。

ワット・ポーの涅槃像は金箔が施されていたので、この涅槃像は見た感じの重みはあまり感じないかな・・、なんて1人心の中で思っちゃいましたが。

大きさに関しては見ごたえは十分あります。

足元に回ってみると、足の裏に装飾が施されています。

お釈迦様の容姿の特徴の一つに、足の裏の模様があります。

足跡を石に刻んだ「仏足石」にも模様があり、昔の人はこの石を礼拝の対象としていたようです。

ワット・ポーに比べたら・・、なんて言っちゃいましたが、この涅槃像にはとても重要な役割があったんです。

この涅槃像が作られたのは、実はごく最近。

長年にわたって、東南アジアの子供たちに医薬品や文房具などを寄付していた南蔵院は、その返礼として、1988年にお釈迦様、阿難様、目連様の「三尊仏舎利」の贈呈を受けたのです。

その「三尊仏舎利」を安置する場所として作られたのがこの涅槃像。

この涅槃像の体の中に「三尊仏舎利」が安置されているんです。

中に入ることもできるんですよ。

「三尊仏舎利」を守る重要な役割があったんですね。

完成したのは1995年の5月なのですが、その翌月に南蔵院の住職が宝くじで1等の1億3千万円を当てたことは福岡では有名な話。

たしかニュースにもなりました。

この涅槃像が建立された翌月だなんて、ご利益としか考えられませんよね。

お釈迦様のご利益を授かりたい

南蔵院のご住職が、宝くじを当てたことで、こんなものも登場しています。

お寺にナンバーズ!

思わず二度見しちゃいました。

ここは先ほど通ってきた七福神トンネルの入り口にある「大黒堂」。

1995年に宝くじに当選した際に、大黒天さまを奉納して作られた場所です。

金運のお守りは分かりますが、ナンバーズまで置いちゃうとは・・。

色のついた棒に数字が記入されていて、それを引くことで番号を決めてくれるんです。

大黒天さまが決めてくれた数字ならすごいことが起きるかも?!

一緒に来ていた子供たちは「水みくじ」に興味津々。

水につけると文字が浮かび上がるというものでした。

八十八ヶ所ある篠栗霊場の総本寺で第一札所でもある南蔵院ですが、宝くじに当選した住職の運にあやかるため、金運アップのための参拝者も増えているそうですよ。

南蔵院
電話番号092-947-7195
住所福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗1035

まとめ

大きな仏像を見るために訪れた南蔵院でしたが、涅槃像の大きさに驚いたのはもちろん、いたる所に出現する仏像の多さにビックリ。

それでも涅槃像に向かう道しか通っていないので、まだまだ見逃している仏像はあるんです。

私のイメージとちょっと違った雰囲気のお寺でしたが、山の空気を吸いながらゆっくり散策するのもイイかも。

小さな子供からお年寄りまで楽しめるスポットだと思いますよ。

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