福岡観光で、門司港レトロに行こうかどうしようか迷っていませんか?
地図で見れば分かりますが門司港レトロがある場所は福岡県北九州市。
福岡市内からちょっと遠いんですよね・・。
車で1時間以上かけて、はたして行く価値はあるのだろうか、って考えちゃいますよね。
結論から言うと、門司港レトロは「行く価値アリ」な場所です。
でも2日間くらいの日程で福岡市内も一緒に観光しようと思うなら両方は無理。
移動時間が長すぎてそれだけで疲れちゃいます。
ということで今回は門司港レトロを中心にした1泊2日のプランを作ってみました。
行く価値アリな理由を詳しく説明していきますね。
福岡の門司港ってどんなところ?
関門海峡を挟んで山口県下関市と向かい合った場所にある、福岡県北九州市門司区。
そこにある門司港は、かつての日本三大港(神戸、横浜、門司)の1つで、国際貿易の拠点となった歴史ある場所です。
明治時代に石炭などを扱う国の特別輸出港に指定されたことで大きく発展した門司港も、終戦による石炭需要の低迷や、関門トンネルの開通によって衰退。
そんな門司港に賑わいを取り戻そうと考えられたのが「門司港レトロ」。
門司港レトロ見どころ7選
では主な見どころをご紹介していきますね。
JR門司港駅
1914年(大正3年)に開業した門司港駅は、関門トンネルが開通するまでは九州鉄道の起点として活躍しており、鉄道駅舎として初めて国の重要文化財に指定された駅でもあります。
現在の門司港駅は大正時代の姿に復元され、主に門司港レトロへの観光客に利用されています。
駅舎構内には「0哩(ゼロマイル)標」、「帰り水」、「幸運の手水鉢」など、歴史的な見所がたくさんありますよ。
旧門司三井倶楽部
大正10年に三井物産の社交倶楽部として作られた、旧門司三井倶楽部はJR門司港駅と同様に国の重要文化財に指定されています。
建物はヨーロッパ伝統の木造建築工法で作られていて、大正モダンって感じ。
あのアインシュタインが来日した際に、宿泊した場所なんだそうですよ~。
現在は一階がレストランになっています。
旧門司税関
昭和初期までは、税関庁舎として使用されていた門司税関。
現在はエントランスホール、休憩室、喫茶店のほか、門司税関広報展示室では密輸の手口などが紹介されています。
3階は関門海峡一望できる展望室となっているので、館内は必見ですよ。
旧大阪商船
旧大阪商船は大正6年(1917)に建てられた大阪商船の門司支店。
当時の門司港は、1ヶ月の間に台湾、中国、インド、欧州への客船が頻繁に出航しており、この大阪商船ビルは外国へ旅立つ人たちで賑わっていたそうです。
現在、1階は「わたせせいぞうギャラリー」と地域作家の商品を販売している「門司港デザインハウス」、2階は貸ホールとなっています。
九州鉄道記念館
引用元:https://www.mojiko.info/4syashin/index.html
明治21年に開業した、「九州鉄道会社」の記念館です。
九州鉄道会社は、この門司港を起点に九州各地へと鉄道網を形成していた九州最初の鉄道会社。
この記念館には明治時代からの実物の客車が展示されていて、間近で見るとかなりの迫力。
引用元:https://www.mojiko.info/4syashin/index.html
実際の路線風景での運転を疑似体験できるコーナーもあり、子どもはもちろん大人も夢中になっちゃいますよ。
門司港名物の焼きカレー
ご飯の上にカレーとチーズや玉子などをのせ、オーブンで焼いた「焼きカレー」は、門司港発祥のご当地グルメ。
明治から昭和初期に貿易港として栄えた門司港には当時から洋食店がたくさんあったんです。
カレーもよく食べられていたんですね。
ある時、余ったカレーをグラタン風に焼いてみたら香ばしくて非常に美味しかった、というのが始まりらしいです。
現在、門司港周辺では20店舗以上のお店で食べることが出来ますよ。
海峡プラザ
複合商業施設「海峡プラザ」にはおみやげや地元の海産物、雑貨、レストランなどがあり、門司港エリアは1日かけてゆっくり散策できる場所です。
関門海峡を渡ろう
門司港の目の前には関門海峡があります。
実は門司港レトロをおすすめする一番の理由は、この絶景があるからなんです。
関門海峡の向こうは本州。
門司港に来たら是非ここを渡って、山口県下関市まで行ってみましょう。
そんなに時間はかかりませんよ~。
関門海峡には高速道路である関門橋の他に、海底に関門トンネルが3本通っています。
新幹線、在来線、そして一般道。
徒歩なら関門トンネル人道
この一般道にはなんと、歩行者用のトンネルもあるんです!
その名も「関門トンネル人道」。
上下に区切られ、上が車道、下が歩行者用。
歩いて本州へ渡れるんですよ~。
エレベーターを使って地下約60メートルまで降りたらトンネル入り口です。
トンネルの距離は780m、徒歩約15分で本州の下関市に到着です。
海底トンネルの中にある福岡県と山口県の県境の標識。
通行料金は無料なので歩いて県境を越えてみませんか?
関門連絡船を使えばたったの5分
引用元:https://www.gururich-kitaq.com/kanmon/detail/index.php?id=110&app=0
車、鉄道、徒歩ともう1つ、船で渡る方法もあります。
九州の門司港レトロエリアと本州の下関のカモンワーフエリア間を行き来する関門連絡船。
所要時間はたったの5分。
あっという間ですが、海峡の絶景を観賞する、ちょっとしたミニクルーズが楽しめますよ。
下関の唐戸市場周辺を散策
門司港から連絡船を使えば5分で下関市の唐戸地区。
このエリアには唐戸市場をはじめ、たくさんの観光スポットが点在しているんです。
唐戸市場
下関と言えばふぐ。
そしてふぐの市場として有名なのが唐戸市場。
ふぐはもちろん、地元の漁師さんたちが獲った魚や育てた魚も直接販売していて、卸売市場としては珍しい販売形態を行う市場なんです。
そんな唐戸市場の一番のおすすめは、週末に開催される「馬関街の飲食イベント」。
その日に揚がった新鮮な魚が、握りやどんぶりになってお店に並ぶんです。
もちろんふぐの握りもありますよ~。
市場を埋め尽くすように出店している海鮮屋台のお寿司はほんとに新鮮で、そして安い!
みんな屋上の芝生広場や市場前にある海峡ボードフォークで食べています。
カモンワーフ
関門海峡の海の幸を味わえるレストランや土産物店が立ち並ぶシーサイドモール、カモンワーフ。
引用元:https://kamonwharf.com/shoplist/hukunosato/
海産物や地元の銘菓や雑貨などが売られています。
引用元:https://kamonwharf.com/shoplist/beergarden/
関門海峡が一望できる海峡ビアテラスでは本格中華料理と冷え冷えの生ビールが楽しめますよ。
市立しものせき水族館「海響館」
唐戸エリアには、しものせき水族館「海響館」が近くにあります。
歩いて回遊できる範囲です。
ふぐが有名な下関なので、この「海響館」でも、フグ目魚類を常時展示しています。
その種類はなんと100種以上。
この展示数は世界一なんだそうです。
1泊2日で行く門司港レトロの日程表
1泊2日で日程表を作ってみました。
1日目のスケジュール | ||
時間帯 | 場所 | |
午前 | 10:00 | 福岡空港でレンタカー引取 |
10:30 | 福岡空港出発 | |
車で約1時間30分 九州自動車道福岡IC~門司IC | ||
午後 | 12:00 | 門司港レトロ散策 |
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17:00 | ホテルチェックイン |
【ポイント】
複合商業施設「海峡プラザ」には地元の海産物などのおみやげショップがあります。
2日目のスケジュール | ||
時間帯 | 場所 | |
午前 | 9:00 | 門司出発、山口県下関市へ |
車で約20分 関門トンネル人道を歩いてみるのも◎。 | ||
午後 | 9:30 | 唐戸市場周辺散策 |
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12:00 | 下関出発 | |
車で約1時間30分 中国自動車道下関IC~九州自動車道太宰府IC | ||
13:30 | 太宰府天満宮散策 | |
車で約30分 | ||
15:00 | 福岡空港 |
【ポイント】
時間があれば最後に太宰府天満宮へ。
参道を散策すると楽しいですよ。
福岡市内からちょっと遠い
門司港は北九州市にあるため、福岡市内から少し時間がかかります。
レンタカーを借りて車で行くのも、鉄道を乗り継いでいくのも時間的にはほぼ同じ。
福岡空港➡門司港レトロ | |
車の場合の | 鉄道を乗り継ぐ場合 |
所要時間 約1時間30分 | 所要時間 約1時間20分(乗り継ぎ、発車待ち時間含む) |
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門司港レトロ➡下関のカモンワーフ | |
関門連絡船 | 車 |
所要時間約15分 | 所要時間約20分 |
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乗り継ぎの手間を考えると車が楽ですが、渋滞の事を考えると鉄道の方が予定が立てやすいかな。
まとめ
門司港レトロは赤レンガ調の町並みはもちろん、九州と本州をつなぐ関門大橋が目の前に広がってるから眺めが最高。
海峡を渡って下関に行けばさらに満足すること間違いなしです。
そんなおすすめスポットの門司港レトロですが、もしあなたが福岡市内も観光したいって思っているなら、場所が離れているので注意が必要ですよ。
2日ほどの日程ならどちらかに絞った方が賢明です。
今回ご紹介した2日間のプランは門司港レトロを中心に作ったものなので参考にしてみてくださいね。